往時軍の覚醒/Awaken the Erstwhile (RNA)

販売価格:50円(税別)


50円って!(2019年1月28日現在)

《往時軍の覚醒》は、自分も注目のカードトップ5の候補として挙げ、真っ先に候補から落ちていった程のカードです。こんなにカードパワー溢れる1枚、自分が使わず誰が使う!そこで今回は《往時軍の覚醒》をフィーチャーし、トーナメントレベルのデッキを作ることを目標として記事を書いていきたいと思います!


まず、《往時軍の覚醒》の特徴を分析しましょう。

メリット
■相手のゲームプラン・復帰手段を無効化する
■勝ち手段がそのまま妨害手段になっている

デメリット
■5マナと若干重い
■手札の枚数で負けていると不利になるかも
■相手の方が先に殴れる
■こちらも復帰手段がなくなってしまう
《薬術師の眼識》を捨てられると若干嫌な感じ
《無効皮のフェロックス》が出てきちゃう…

デメリットの方が多い…とても大きなメリットですね。

デメリットもいくつかありますが、こういうのは数じゃありませんからね。あと、メリットではないですが、一発撃ってしまえば手札はどうでもよくなるので、重ね引きのデメリットを軽減できるというのは大きな特徴ですね。(初手に4枚とか来たら困りますが…)


それでは次にデメリットをなんとかする方法を考えましょう。

■マナ加速する
■手札差をつける
■サイズアップする
■リカバー力をつける
■墓地を有効利用する

パッと思いつくのはこんなところでしょうか。


それでは次は、そういう目線でカードリストを見ながら、これはと思うものをピックアップしていきます。

■サイズアップする






相手はこちらのゾンビの群れに対して2体ブロック必須となり、相手の《無効皮のフェロックス》もがっちりガード。

ある程度他にゾンビやスケルトンを入れないといけないのがネック。







同上。

かつ、《往時軍の覚醒》時の手札枚数に差をつけやすく、その後のリカバリーも早いです。マナ域が《往時軍の覚醒》より後ろなのがネック。









単体でのカードパワーが高いのがとても魅力的。


■墓地を有効利用する







墓地を活用しましょう。

《呼び覚ます者イザレス》は3/3のサイズが相手のトークンに対して頼もしいのと、対《無効皮のフェロックス》も〇。







ディスカードをメリットに変換。

《往時軍の覚醒》を単体でぶっぱできるのは他にない魅力。



■手札差をつける







接ハンド差をつけるわけではないですが、素晴らしいリカバー力。

マナ域的にスムーズに《往時軍の覚醒》につながるのもいい感じ。ネックは当然絢爛達成ですが、《往時軍の覚醒》を撃てば攻撃も通りそう。




じゃあ直接ハンド差をつけましょう。《真夜中の死神》は平成の《闇の腹心》



ちょっと考えを変えてゴルガリミッドのフィニッシュブローとして。ハンドを減らさず盤面を作れる⇒《往時軍の覚醒》で蓋!








相手に展開させる⇒全体除去⇒ハンド差がつく⇒更地に《往時軍の覚醒》


■リカバー力をつける









とんでもないリカバー力ですが、まあどっちかと言うと《往時軍の覚醒》を探しに行ったり絢爛の種になったりの方が主目的です。









自分で使えば《往時軍の覚醒》を探しに行けるしリカバーも。









なんちゃってマナ加速。ハンド差も作れるかも。




そしてこれらのカードが上手く使えるデッキを模索し、叩き台を3つほど考えてみました。


『ラクドス型』



24
8枚 4枚 1枚 4枚 4枚 2枚 1枚






11
3枚 4枚 4枚


25
2枚 4枚 2枚 3枚 2枚 4枚 2枚 3枚
2枚 1枚



『オルゾフ型』



24
8枚 8枚 4枚 4枚






17
4枚 3枚 3枚 3枚 3枚 1枚


19
4枚 4枚 2枚 1枚 2枚 3枚 2枚 1枚

赤黒はもっとゾンビや絢爛ビートに寄せた形を組んだり、白黒はもっとトークンに寄せた形も組んだのですが、カードパワーが低く動きにムラが出てしまい没に。


『ゴルガリタッチ白型』

:Download MO Format


24
3枚 1枚 4枚 4枚 4枚 2枚 4枚 2枚






24
4枚 4枚 4枚 2枚 4枚 2枚 1枚 3枚


12
2枚 2枚 1枚 1枚 1枚 2枚 1枚 1枚
1枚






15
1枚 4枚 1枚 2枚 4枚 2枚 1枚

この中だと3つ目のゴルガリタッチ白が一番カードパワーがあって好みですね。セレズニアタッチ黒も良さそう。


というわけで、せっかくなのでこのデッキでリーグに参加してみましょう。

1回戦:マルドゥアグロ 〇〇


Game1:《どぶ骨》《第1管区の勇士》《災いの歌姫、ジュディス》と並べてくる相手に《往時軍の覚醒》が撃ちづらくもじもじ。しかし《培養ドルイド》からの《天上の赦免》で一方的な場に。

Game2:それに加えて《採取+最終》で虐殺。

2回戦:ティムールドレイク ×〇〇


game1:《プテラマンダー》《奇怪なドレイク》の前に《往時軍の覚醒》が撃ちづらくもじもじ。なんなんこのカード。そうこうしている間に《潜水》《エリマキ神秘家》で2体を守り切られて負け。

Game2:《不敬の行進》を通して触られず勝ち。

Gmae3:《疫病造り師》が刺さって勝ち。

3回戦:ナヤトークン 〇〇


game1:《第1管区の勇士》からの《英雄的援軍》は本当に強い。しかし細かい除去で耐えながら《黎明をもたらす者ライラ》に辿り着き、ダメージレースを過去のものに。

Game2:《第1管区の勇士》連打からの《開花+華麗》は本当に強い。しかし《培養ドルイド》からの《採取+最終》で一発まくり勝ち。この2枚の相性が良すぎる。

4回戦:ナヤミッドレンジ 〇〇


game1:マナ加速からの探検連打からの《不和のトロスターニ》からの《往時軍の覚醒》!3/3の群れで圧殺。

Game2:探検クリーチャー連打で打点を稼ぎ、相手が《ビビアン・リード》を落とすためにフルパンしてきた返しに《不和のトロスターニ》でサイズアップして削り切り。

5回戦:ゴルガリミッドレンジ 〇××


game1:相手が一瞬土地が詰まったので、探検連打からの《往時軍の覚醒》で更地に。こちらだけ5マナあったのが幸いして《不和のトロスターニ》をずるく引いてきて勝ち。

Game2:相手に《ゴルガリの女王、ヴラスカ》《秘宝探究者、ヴラスカ》が並んで盤石に負け。

game3:こちらが少し土地が詰まったところに《採取+最終》からの《秘宝探究者、ヴラスカ》で負け。


というわけで4-1でした。

思ったよりも《往時軍の覚醒》が撃ちづらいシーンがあったものの、ゲームプランごと相手のハンドを台無しにしてしまうのはやはり爽快感があります。そういう意味では《往時軍の覚醒》は古の《ハルマゲドン》《迫害》に近いと言えるかもしれません(言い過ぎ)。


今回は珍しく特定カードからデッキを構築する形を取ってみましたがいかがでしたでしょうか。

特定カードをフィーチャーする場合でも、大事なのはそのカードをプレイできなかった時でも強いデッキであること。プレイできた時はより強いデッキであること。そんな点を意識して組めば、その構築ノウハウは普通のデッキを組む時にも活かせるでしょう。

それでは《往時軍の覚醒》の値段が少しでも上がることを願って今回は終わりたいと思います(笑)
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。