注意!
※この記事は2019年11月18日禁止制限告知より
前に執筆したものになります。
ご了承下さい。



皆さんこんにちは!

本日は自分が先日のGP名古屋で使用した少し変わった形のシミックフードを紹介します。
攻めっ気のある構成なので自分はシミックアグロと呼んでいます。
GPの結果は自分が11-3-1(ID)とほぼ同デッキの高尾くんが11-4でした。



◆デッキリスト


シミックアグロ



25
13枚 4枚 4枚 3枚 1枚






20
4枚 2枚 4枚 3枚 3枚 3枚 1枚


15
4枚 4枚 3枚 1枚 3枚






15
3枚 1枚 3枚 2枚 2枚 2枚 2枚
実は《死者の原野》が禁止になる前から赤黒デッキと並行でシミックアグロを調整していました。作成過程としてはシミックフードのデッキパワーが高いと思っていて、シミックでゴロス原野に勝てるようにした時に《アーク弓のレインジャー、ビビアン》《探索する獣》を入れるとかなり勝率が高く、他のデッキも苦手なデッキがほぼ無い為《死者の原野》禁止後もGPまでずっとシミックアグロを調整していました。

◆このデッキを選ぶメリット・デメリット

まずはこのデッキでなんといっても気になるのは従来のシミックフードとの比較でしょう。
なので従来のシミックフードと比べてのメリット・デメリットを書きます。

◆メリット
・スゥルタイフードに対して攻めるパターンが多く、サイドのカウンターでクロックパーミが出来て有利。
・ゴルガリアドベンチャーなどアグロデッキに対して盤面で押し負けにくく微有利。
・アリストクラッツ(魔女のかまど系)デッキに対して《アーク弓のレインジャー、ビビアン》《探索する獣》があるので従来の形より有利。
・従来の形で採用数の少ないカードが多く採用されているのでわからん殺しが出来る。

◆デメリット
・シミック同型だと《霊気の疾風》を採用していない、《ハイドロイド混成体》が少ないなどの理由で序盤に有利な場を作れないと返す手が少ない(元も子も無い言い方ですが引き次第)。このマッチアップに関しては個人的には微不利かなと思っています。
・自分の構成では青白コンには不利(GP1日目にZhi,Yimin選手と当たりまったく歯が立たず2タテで負け)


◆各カード毎の解説


デッキ作成時からの名残り。2t目《王冠泥棒、オーコ》にこだわり過ぎました。
ハッキリ言って今GP1番のミスです。
このデッキでは《アーク弓のレインジャー、ビビアン》が多く採用されている為、アタッカーになりうるのですが環境に《害悪な掌握》が増えると2t目に全力を注ぐ意味は薄れました。
なのでシミックが多いなら良いですが、スゥルタイが増えるなら別のカードが良いですね。


このデッキの大きな特徴の一つは間違いなく《クロールの銛撃ち》が4枚入ってる点でしょう。最初は1枚も入っていませんでした。
このデッキの調整中でマルドゥ騎士や黒単アグロと戦っている時にパワー3のクリーチャーを連打されるとキツイと思う事が度々あったのです。
シミックのブロッカーは《意地悪な狼》3/3+や鹿3/3、ニッサ土地3/3等、パワー3あれば殴っていけます。
鹿を作り合うより先にこちらが1体分多くパワー3のアタッカーを用意出来るのでPWを巡る攻防が楽になります。
《霊気の疾風》より使い方が楽なのも嬉しいです。


《霊気の疾風》《害悪な掌握》などが増えて隙が大きいカードにはなりましたが、このデッキは相手のPWを定着させないように作っているのでこのカードは必須だと思っています。
《アーク弓のレインジャー、ビビアン》と揃うとめちゃくちゃ気持ち良いです。何度も《ハイドロイド混成体》を除去しながら殴ってました。


従来のシミックは《世界を揺るがすもの、ニッサ》《ハイドロイド混成体》が4枚ずつ入っているのがベーシックですが、このデッキは5ターン目までに場を有利にするように構成しているので、《ハイドロイド混成体》は1枚しか採用していません。
ただし《アーク弓のレインジャー、ビビアン》のサーチと、サイド後の長期戦を見てサイドボードには追加で採用しました。


このデッキのもう一つの大きな特徴です。
このカードを多く入れた事で序盤~中盤のプレッシャーが多く、強力なものなりました。
特に対抗馬であるかまど系デッキや出来事デッキに対して盤面で押せる展開が多くなり勝率がかなりよくなったのは嬉しいです。
もちろんフードデッキに対しても+能力だけでなくPWに直接ダメージを与えて定着をさせない働きが有難いです。
膠着時に《クロールの銛撃ち》《探索する獣》が殴りにくくなる事もこのカードでカバー出来たので、これらのクリーチャーを多く採用する事が出来ています。


こちらはサイドボードのMVPカードでした。《クロールの銛撃ち》《厚かましい借り手》で序盤からクリーチャーを出してこのカードに繋げる事でクロックパーミが成立したので、PWに身構える意識が強いこの環境ではとても良い働きをしました。
このカード自体も採用率が少ないので、打ち消し呪文なら打たれても良いかと思ったターンにクリーチャーが増えて計算を崩してくれます。
メインボードでも《アーク弓のレインジャー、ビビアン》からサーチして何度も蓋をしました。


《厚かましい借り手》の枠を1枚《送還》にしています。
というのも《世界を揺るがすもの、ニッサ》でクリーチャー化した土地が《厚かましい借り手》のバウンスでどかせずに1体分アタッカーが足りずにニッサを落とせない事が何度かあったからです。
後は自分のクリーチャーにもプレイ出来るのでCIP能力をもう一度再利用という事も可能です。
高尾くんはこの枠を《霊気の疾風》にしていました。
ここは好みかなと思います。自分は相手の意識外にある呪文でマウント取るのが好きなのでこっちにしました。
(仮にリストが公開される前提なら大人しく《霊気の疾風》にしそうですが

◆GPを経てのデッキ修正案


シミックアグロ(改良版)



25
12枚 5枚 4枚 3枚 1枚






20
4枚 1枚 4枚 3枚 2枚 4枚 2枚


15
4枚 3枚 3枚 2枚 3枚






15
3枚 3枚 2枚 1枚 2枚 2枚 2枚

《樹上の草食獣》は解雇。
あとは《アーク弓のレインジャー、ビビアン》《探索する獣》を減らしてメイン後手時に動きやすくしました。
それに伴い森の枚数を1枚減らして島にしました。
サイドボードには青白コンとスゥルタイの増加を考えて《夏の帳》を追加しました。

まだ改良版にしてからはそんなに回してないですが、もし宜しければこのデッキで遊んでみてください!
(禁止改訂後も生き残ってる保証はありませんが・・・

それでは今回はこれにて。
仮に禁止改訂によりフード関係で何らかの禁止が発表されたとしても、個人的にはエルドレインの王権は面白いカードが多いと思ってるので、色々新しいデッキも試したいなと思っています。