こんにちは!辻川大河です。

今回も注目のカードTop5を紹介していこうと思います!
でもその前に...






そう、今回大注目の新カードタイプ、「バトル」についてです。

通常エキスパンションに全く新しいカードタイプが登場するのはなんと16年ぶり。『ローウィン』で登場したプレインズウォーカー以来ということになります。

またとない機会なので、強いバトルの条件について考察してみようと思います。
(以下、今回登場した「バトル-包囲戦」に関しての話になります。今後違うサブタイプのバトルが登場することもあると思います)

まず前提条件として、高速アグロ志向デッキでの運用には適しません。バトルを攻撃するということは、その分プレイヤーを攻撃できないということであり、4~6点の戦闘ダメージを与えてバトルを倒すのは、対戦相手を4~6点回復させるようなものです。

つまりバトルの本質とは、「対戦相手のライフを回復させて自分の盤面を有利にするカード」ということです。
よって、序中盤に相手のライフを削ることがそこまで重要でない、長いゲームを想定したデッキでの運用が基本になるでしょう。
よって、表面や裏面の性能がそういったデッキに適合しているバトルは評価upです。


次に、バトルは出す前に戦力を整えておくべきという話です。早いターンにバトルを場に出しても、それを攻撃する戦力がないのでは意味がありません。

理想は、第一メインフェイズにバトルをプレイし、そのターンの戦闘ですぐバトルを倒せるような場に持っていくことです。
そうすれば対戦相手はバトルを守るのが難しいですし、こちらは裏面の恩恵をいち早く受けることができます。

また、表面の能力が除去、速攻クリーチャー、P/T修正であるバトルは、バトル自体が上記のような展開を作る助けになるので評価upです。



とりあえず現状の所感としてはこんな感じでしょうか。
実際使われてみて全く的外れだったらそれはそれで面白いなと思うし、とにかくこれからのバトルをめぐる戦いが楽しみです!


それでは本編、Top5の紹介に移りましょう。


第5位:サリアとギトラグの怪物





20種類以上のバトル・カードに表されているように、新ファイレクシアの軍団は様々な次元に侵攻しています。

しかし、各次元の住人たちも黙ってやられるわけではありません。
普段は仲の良くないもの同士が手を取り合って外宇宙からの敵に立ち向かう、伝説のクリーチャータッグのカードが多数登場しています。

SFロボットアニメの劇場版のような、胸の熱くなる展開ですね。

そんなシリーズからはこの1枚。近接戦闘最強の組み合わせである先制攻撃+接死に加えて、ヘイトベアーでもあり、アドバンテージソースでもあるという、絶対に無視できない存在感!





第4位:ズルゴとオジュタイ




同じく伝説のクリーチャーのタッグカードから、ズルゴとオジュタイです。


出したターンは呪禁であるということから、ブロックさえされなければ即座にカードアドバンテージを得て利益を確定させることができます。

もちろん放置はできませんし、ターンを跨いでからでないと対処できない=相手が次のターンに使えるマナを制限できるということでもあります。


見た目以上に対処しづらいカードかなと思います。手札に戻る能力は...あまり使わないかな?





第3位:シェオルドレッド



今回の法務官たちは、クリーチャーとして場に出て、起動型能力で英雄譚に変身できるという珍しいデザイン。

起動の条件や英雄譚の能力は色々なのでどれも使ってみないとなかなか分かりづらいなという感じで楽しみですね。


英雄譚に変身するのに必要なコストや条件がそれなりに重いので、起動したところに対応して除去などで介入されるのは避けたいところ。



そのために必要な条件は、ズバリ、「変身しなくても強いこと」です。
変身前の性能が高ければ、相手はマナを浮かせて構えることが難しくなります。(構えていた場合はそのまま変身以外の行動をすれば有利になるため)

なので表面の性能でゴリ押ししつつ、相手の隙を引き出して返信できるかつ、変身起動のコストも手頃なシェオルドレッドがに最注目です!





第2位:血羽根のフェニックス



ただ強いだけのアグロクリーチャー。

昔、《チャンドラのフェニックス》という赤単アグロ定番のカードがあったのですが、それとやってることはほぼ同じ。

戻ってくるのにマナはかかってしまいますが、最近のアグロ向けカードは3マナ域以上が本当に強く、2マナ域にスライドしているのはファインプレー、むしろ強化まであるんではないでしょうか。

1ターン目《熊野と渇苛斬の対峙》から出したら相手は悶絶!


おじさんたちが「チャンフェニ」と言っていたらこのカードのことだと察してあげて下さい。




第1位:ラヴニカへの侵攻


映えある注目大1位はバトルから。

表面が除去であり、4点と少なめのダメージで倒せるので、前述したように少し盤面を構築できていれば唱えて即倒すを目指しやすいですね。

裏面は5/5というボディ。この時点でカード1枚分の働きはしますし、放っておけばどんどん追加でアドバンテージを得ていくので相手としても放置できません。

相手の主力パーマネントが2色カードばっかりだよ?という状況以外では、アベレージの高い活躍が期待できそう。

こちらのデッキに2色のカードが多ければどのデッキでも運用できるので、1番使われるバトルになってもおかしくないと思っています。








第5位:過去と未来の剣



2色剣サイクルがとうとう全て揃いました!
名前も過去と未来という最後の剣らしいかっこよさですね。
イラストも1番好きです。

効果も《火と氷の剣》《饗宴と飢餓の剣》と肩を並べられるくらい強いと思います。
スタンダードだと《喉首狙い》《削剥》のような2マナ除去を再利用するだけで十分強いし、下環境へ行くほど《思考囲い》《表現の反復》のような低マナの強い呪文が多くなるのでそこでも活躍が期待できます。






第4位:救済の波濤



白単コントロールが絶望将来に対する完璧な回答を手に入れてまた強くなりました。
最近の白は毎セット着実に強くなっているので凄いですね。

火力、ハンデス、布告、置物・土地破壊……これ1枚で守れる範囲が広すぎます!

個人的には自分が使っている兵士デッキの赤い全除去への対抗策が出てくれたのが本当に嬉しいです。
兵士を使う時は《兄弟仲の終焉》が打たれないように常にお祈りをしていたので、これからはサイドにこいつを入れて恐れずガンガン攻めたいです。





第3位:全軍突撃



4マナおまけ付きでプレインズウォーカーも処せる、《ヴラスカの侮辱》に似ていますがこちらは召集があるのでクリーチャー展開後に残った少ないマナで除去を構えることが出来るのが強いと思います。
エスパーレジェンズや黒単、赤黒ビートダウンなどにすんなり入りそう。

ブロックした後に召集を使って相手のロードを除去して一気に討ち取る、みたいな使い方が出来たら最高ですね。
僕はまだ召集が付いた除去を体感したことが無いので、自分のジャンドミッドレンジで使ってみたいです。




第2位:イーオスの遍歴の騎士



能力を最大限に生かすには召集で唱えるのが必須のカードですが、クリーチャーを展開するのが得意な青白兵士との相性が抜群で、手札がすぐ尽きてしまうアグロの弱点を完全に補ってくれます。

《粗暴な聖戦士》で除去したり、《雄々しい古参兵》で打点を上げたり、《第三の道のロラン》で置物を壊したりと状況に応じて選択できるのも強いですね。

クリーチャータイプが騎士なのが惜しいところですが、兵士デッキは好きなので活躍して欲しいです。





第1位:エリシュ・ノーン



タフネス5でも十分なのに、戦闘時の効果がアグロにとってキツ過ぎます。

でも変身した後が強過ぎて、表がちょっと物足りなく感じてしまいますね。

変身条件の3体生贄はなかなか難しいので《スクレルヴの巣》《婚礼の発表》などでトークンを並べる必要がありそうです。

新カードの《救済の波濤》《エリシュ・ノーン》と変身に使うクリーチャーどちらも守るこができるので、白単コントロールの新たなフィニッシャーになると思います。





いかがでしたか?今回は以上になります。
気になるカードはお早めに!